概要
幽霊が、友人を殺したかもしれない。
翡翠邸は、高い門と大きな庭のあるお屋敷だ。
友人の昭典と僕は、学生の頃、ほんの好奇心から夏にお屋敷の幽霊を見に出かけた。
そして屋敷で出会ったつかささんと親しくなる。つかささんに惹かれた僕は、それから度々遊びに行くようになった。
ところがある寒い冬の日のこと。翡翠邸に招かれた僕は昭典が暖炉の前で倒れているのを見つけてしまう。そのとき、火のない暖炉から覗いていたのは誰だったのか。
事件なのか事故なのか。事件だとしたら、犯人は屋敷の幽霊なのか。
1960年代後半のお屋敷ミステリー。
友人の昭典と僕は、学生の頃、ほんの好奇心から夏にお屋敷の幽霊を見に出かけた。
そして屋敷で出会ったつかささんと親しくなる。つかささんに惹かれた僕は、それから度々遊びに行くようになった。
ところがある寒い冬の日のこと。翡翠邸に招かれた僕は昭典が暖炉の前で倒れているのを見つけてしまう。そのとき、火のない暖炉から覗いていたのは誰だったのか。
事件なのか事故なのか。事件だとしたら、犯人は屋敷の幽霊なのか。
1960年代後半のお屋敷ミステリー。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!五感を刺激する文学的な描写に、ミステリーが映える
※読み合い企画からのレビューです
S県北西部の「翡翠邸」と呼ばれる謎めいた屋敷を舞台とし、過去の事件や謎を追うことになる本作品は、昭和期を思わせるノスタルジックな日本の田舎風景や、翡翠邸の神秘的な描写で読者を引き込むように設計されている
また、冷静だが内に情熱を秘めた主人公、すこし臆病なところのある友人、神秘的で上品な女性であるつかささんといった多面性のあるキャラクターが物語を深めている
過去の殺人事件や幽霊の噂といった主軸の物語が、その描写に映え、独特の魅力を醸し出していると言えるだろう
レビュー当時はまだ三話しか投稿されていないが、注目の作品だ