わたしたちは共生している

怪異と経済。一見調和しなさそうなふたつの要素をうまいこと融合させた独自の世界観が興味深かったです。

契約、税金、借金など生々しい話題が怪異の存在を絡めることで程よくマイルドな形になって表現されています。現代社会が抱える問題などにも通じるものが多いため、いまを生きる私たちは目を通した方がお得かもしれません。
私は経済学などには疎いのですが、専門用語などは細かく解説されているので読むのに困ることはありませんでした。
多角的かつ客観的な視点や視野の広さに関しても扱っていて、最後のオチに繋がるのは面白かったです。