寒い冬、心を暖めたいあなたに。

クリスマスシーズンに是非読んでほしい、感動の一遍です。

とある村で店を営む、主人公キャロル。

彼女は自他ともに認める「血も涙もない冷酷無比な守銭奴」。
人は裏切っても金は裏切らない。

聖夜の前日、金勘定をしているときに現れた白いベールの女がキャロルに告げる。
「これから三人の精霊があなたのもとに訪れます」
「後悔のない生き方を選んでください」と。

精霊たちが彼女に視せた光景は過去の記憶、現在の真実、そして未来。
キャロルが選んだ「生き方」とは……。

多くを語ればネタバレになるため避けますが、涙腺の脆い私は中盤から終盤にかけての展開でボロボロと泣いてしまいました。
胡蝶乃夢さんが紡ぐこの物語、聖夜にふさわしい感動を、ぜひ皆さまも味わってみてください。