読書は作者との対話である。

読書は作者との対話だが、対面して行う対話との大きな違いがある。それはすれ違いを修正できないことだ。

この作品は、まさにそんな「すれ違い」が生んだ悲劇をコミカルに表現したものです。

主人公の書いた小説が、問題文に使われる。
しかしその問題には主人公の意図とかけ離れた正解が用意されていた。
何故、そんなことになってしまったのか?

作中作『過ぎゆく風の雪月花』を作家である主人公の解説と、問題用紙に書かれている解説を見比べて「なるほど」と感心させられつつも、「なんでそうなるねん!」とついついツッコミたくなります。

終盤の展開とオチも秀逸ですので、コメディとミステリに飢えている方へオススメです!

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