耐えきれない良心の呵責を抱えている方へ

つらいことや悲しいことが起きたとき、人は誰かに話さずにはいられません。しかし、内容が話しづらいものだった場合、親しい人に伝えることを躊躇してしまいます。
心の中にしまい続ける思いは、だんだんと身体をむしばんていくもの。沈黙を破った作者さまが語るのは、留学時の話でした。
異国での経験をもとにされた作者さまのエッセイや小説を、数多く読ませていただいていましたが、初めて知る経緯に惹き込まれていきました。

悔やみきれないこと、あがいても報われないこと。
目を逸らしたくなったり美化してしまいたくなったりすることも、飾らない言葉で綴られていて胸を打ちます。
読後に作品のキャッチコピーを再度見て、きっと心が洗われるはずです。

話すように軽やかな筆致で書かれたエッセイから、蜜柑桜さまの素晴らしい作品の世界へどっぷり浸かってみてください!

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