【2003年 8月9日 Y新聞の記事】

《神奈川県A市で集団失踪事件 足取り掴めず難航》


 神奈川県A市内に住む男女5名の行方が5日以降分からなくなっており、警察は現在も捜査を続けている。行方が分からなくなっているのは、神奈川県S大学に通う中田夏子さん(20)、豊川春斗さん(20)、原口陽平さん(20)、絹森真子さん(19)、大森学さん(21)。


 S大学に通う同級生によると、この5人はオカルトサークルのメンバーで、失踪当日に、都市伝説となっている触ったら死ぬという貼り紙の調査のためにA市内の廃墟に向かうと話していたという。警察は、この5人が廃墟に向かった可能性があるとして具体的な情報を集めているが、場所の特定までには至らず捜索は難航している。


 未だ全国各地で散見される奇妙な貼り紙の悪戯は続いており、犯人の特定はできていない。何らかの事件や事故に巻き込まれる可能性があるとして、全国的にその貼り紙を見ても近づかないよう警戒を促している。

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引き込まれないようご注意ください《皆様の体験談をお待ちしております》 風丘春稀 @kazaokaharuki

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