あとがき 古事記への勝手な解釈を元に執筆いたしました
この作品は古事記をモチーフにしていますが、筆者はどの関連文書にも書いていない勝手な解釈から裏設定を作っています。まず、ヤマタノオロチの正体は、アマテラスであるという設定にしています。
スサノオは高天原でやりたい放題に暴れまわったため、天界から追放されます。そのスサノオが地上界にたどり着くと、今度はヤマタノオロチが出現します。スサノオの行く先にヤマタノオロチが出現するのは偶然にしては不可解です。ヤマタノオロチとはなんでしょうか?
以前の大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」では北条義時が争った相手を次々と打ち倒していきます。しかも、追放した相手には必ず追っ手を差し向けて暗殺する徹底ぶりです。相手が二代将軍頼家であろうと問答無用です。これが鎌倉殿十三人の北条義時でなくても、追放した相手に刺客を差し向けて暗殺するのはあり得る話です。つまり、ヤマタノオロチはアマテラスが放った刺客である可能性があると考えられます。
ヤマタノオロチの尻尾から剣が出てきました。草薙の剣です。蛇が剣を持っているのはおかしいです。その剣をスサノオはアマテラスに献上しました。それをアマテラスは素直に受け取ります。おかしいです。一度、追放した相手です。罪が許されたわけでもないのに、なぜ、天界に迎え入れましたでしょうか?スサノオも、なぜ、拾った剣をアマテラスに差し出す気になったのでしょうか?
スサノオはヤマタノオロチがアマテラスの刺客であることを見抜いたのでしょう。その剣を差し出すことは、きっと当てつけだったのでしょう。アマテラスそのことが分かったので、余計な追及はせずに素直に受け取ったのでしょう。
ここまでは、古事記に関する筆者の勝手な解釈を語りました。作品中、幻獣士たちが岡山大学生に転生するシーンを挟みます。唐突過ぎて訳が分からないと思った方もおられるでしょう。これは、戦時の当事者たちを無理やり転生させて、平時の暮らしをさせることで、「こいつら何が理由で争ってるんだっけ?」と読者に印象付けることが狙いだったのです。
アマテラスは天野タカコという女性に転生していますが、アマテラスからしたら世の中の男性はほぼ全員年下です。なかなか年相応の縁に恵まれないアマテラスは実は孤独な存在で、そのストレスの捌け口が弟たちだったのです。
都合が悪くなれば、下の兄弟・姉妹のせいにして済ましてしまおう。こじつけでも無理やりでも責任転嫁しちゃおう。その負のエネルギーを具現化したものが温羅の正体である。そういう設定だったのでございます。
吉備国の幻獣戦記 乙島 倫 @nkjmxp
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