ヒトをヒトたらしめるものとは

壮大なSF小説。
長編映画を見たような満足感があります。

ヒトをヒトたらしめるものは、と聞かれたら大部分の人は「心」。即ち感情について言及することでしょう。

そういった部分に本作は切り込みます。
感情を持つようになったヒューマノイド。

だったらそれはヒトなのか。

それとも感情なんてものは外部情報から自動生成される、データでしかないのかもしれない。

現代社会で少しばかり問題になったAI関連の話を思い浮かべながら読ませていただきました。

作品の設定や、属性上やや難しい定義や用語は出てくるものの、それ以外の部分を分かりやすく明瞭にされているので、読みやすくもある作品です。

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