酔いが覚めていくような、共感。

場面ごとの空気の使い分けが、お見事。
ストレートなのに言葉にはできない、夜闇のけだるい暗礁のようなストーリー。

これは、共感を呼ぶお話だと思います。
私は、そうでした。

短い中に、ぎゅっと凝縮されています。
少しの仄暗さをかきたてる、切なくビターな短編。

お勧めいたします。