相手を想う。そのこころが、味になり、縁になる。
- ★★★ Excellent!!!
主人公のようなキャンパスライフではなく、私が実家にいたころの話ですが、
漫画や小説に出てくるレシピを仕入れてきて、家族に振舞っていた頃がありました。
当時、けして彩のある生活ではなかったのですが、
出来上がった料理と、その過程が報われる時間が好きで、
よく作っていたことを思い出しました。
主人公・音に眠っていた希望は、神様(候補)そのものではなく、神様(〃)への音自身の想いによって、徐々に花開いていきます。
まるで、沈んだ鉢植えから水面に顔を出す、睡蓮花のように。
美味しい物語でした。
ごちそうさまでした。