その逆鱗は痕を残したかもしれないけれど。

 非行少女たちの更生施設で働いていたユカさん。

 ユカさんはそこで、恋に落ちます。
 その相手は、非行少女たちの更生施設なのだから、当然? ナツという女の子でした。

 ユカさんとナツさんの恋の行く先はどうなっていくのか。
 先生として、生徒と恋愛などしていいのだろうか。

 物語には、非行に走ってしまう危うい心を持った人達がたくさん出てきます。

 みんな幸せになってほしいのに。それをうまくつかむことができない。
 それでも、生きなきゃいけない。

 不器用な人達の姿を追いながら、気づけば応援している。

 ピュアな恋愛と危ない橋を渡る人々をコントラストのように描きながら、青春も届けてくれる。

 素敵な作品です。