心を通わせる、そこにきっとルールは必要ない

非行少女の厚生施設で働く島田侑佳は、一見真面目ながらも実は心に深い闇を抱く少女・浜岡棗の担当になった。
更生指導に当たって、棗の心へぐいぐいと近づいていく侑佳。
しかし、そこには指導教官としてはあるまじき感情が渦巻いていた。

百合小説という形をとりながらも、同時にルールでがんじがらめにされている昨今の社会に対して、これで本当にいいのか、僕達は規則によって人間が本来持っている感情をあまりにも疎かにされているのではないかと、個人的にはそこのところを凄く刺激させられる小説です。オススメ。