今後こういうことが増えそうだな、とちょっと怖くなった

怪奇現象が増えそう、というわけではなく。
少子高齢化社会、核家族化、親子間の関わりの減少……そういった部分を考えると、「大事なことを伝えられないまま、伝えられない状況になってしまった」ということが増えそうだなと思いました。
それはこのお話のように怪奇現象にまつわるものかもしれないし、お役所から手紙が届くような現実的な話かもしれません。それらがわけもわからないまま自分の身に降り掛かったらと思うと……非常に恐ろしく思います。

でも現実的な問題の方は多分頑張れば解決できるんです。少なくとも解決手段はゼロじゃなさそう(実現できるかは別ですか)
一方で怪奇現象の方になってくると、もしかしたら解決手段が失われていることもあるかもしれません。

個人的にこの話で一点気になっているのが、〝野口さん〟を襲った『おげどさん』はどうなったのかということ。
元の群れに帰ったのかもしれません。それか息子たちの誰かに引き継がれた(?)のかもしれません。そしてもし引き継がれたのなら、祀る方法を知らない息子たちはこれからどうなるのか……。

そんな不気味な余韻を残してくれるお話です。