婚約破棄から始まる身分差恋物語はライラックの調べにのせて

とにかく情緒的。
作者様は、音楽の造詣が深い。
冒頭、みんな大好き(?)婚約破棄の場面でも、楽団の演奏が鼓膜を揺らすような重厚な表現、臨場感をもたらす。そう、まるで映画を観ているよいうなリアリティーがあります。

この物語のキーワードは「カストラート(去勢歌手)」「身分差の恋」「逃避行」かなと思います。

まだまだ物語は始まったばかりですが、きっと音楽をふんだんに盛り込んだ、カクヨムではちょっと読めない、唯物無二の歌劇となること間違いなし。

堅物令嬢と揶揄されたヒロインが、籠の鳥(庇護された貴族)を飛び出して、それこそ真実の愛をつかみ取れるか。

ヒロイン、リラは花の名前なのは偶然でしょうか。
いわゆる、ライラック。
その花言葉に「純潔」「想い出」とあります。

リラの花のように、可憐に咲き誇るのか。
今から、楽しみです。

さぁ、物語はまだまた上演開始したばかり。
これを見逃すのは、もったいない!