第13話
「……なんてことがあったのよ」
数十年後、リズはこどもたちにこの出来事を語り聞かせていた。
「それってほんとー?」
「それじゃみんなで遊べないじゃん、嘘つきー」
「ほんと、ほんと。もう夜遅いんだから、2人とももう寝なさい」
「はーい」
「はいはーい」
こどもたちはそれぞれ、自らの寝床へ向かっていく。残されたリズはルナに思いを馳せる。
今日は満月の夜。森の奥から、微かに響く精霊たちの歌声を聴いて、リズは人知れず微笑んだ。
月光の森と導かれたもの 及川稜夏 @ryk-kkym
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます