第7話

前の走りから数日後、リュウはユウとケイゴとで繁華街を走っていた。



広い道路はネオンや店の光で、まぶしいくらいに輝いている。満月のやさしい光などは、ネオンが邪魔をする都会に、とどくことはなかった。



「じゃあ、また明日」


後ろを走っていたユウは、リュウと並行し片手を軽く上げると左折した。このまま流れ解散をするようだった。しばらくして交差点に差し掛かったところで、リュウとケイゴは二方向にわかれていく。



夏がおわろうとしているこの季節、革ジャンを着た身体からは熱気がむんむんとわき、気もちがわるかった。革ジャンの重さで、身体は節々に痛みをうったえている。



特にこの日は、昨晩しめきったまま寝てしまったせいで、朝から身体が熱をもち、ふらふらの状態だった。身体を冷やそうとバイクに乗ったのはよかったが、革ジャンを着てきたのがまちがいだった。もっと風通しのいいものを選ぶべきであった。

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