第4話
リュウの住まいは繁華街を少しはなれた、静かな住宅地にあった。月明かりで照らされた公園のブランコは、風でゆれている。リュウはポケットからガレージのリモコンを出すと、そのスイッチを押した。
静かな空間に、ひびがはいる。シャッターが完全に開き、リュウが電気をつけると、ケイゴが疲れたようにいった。
「そういやぁ、明日は月曜だったな。おまえたちは学校いくのか」
「ああ、さすがにな。今週は祭りがあるから、その準備で休むやつが多いだろうから静かでいい」
笑っていたのはユウだけだった。ふたりに笑う元気はのこっていなかった。
バイクをいれて、家にあがった三人は、個々に行動をはじめた。ケイゴはソファーですでに寝ている。汗で気もちが悪いといっていたユウはさっそく風呂場にむかっていた。
「タオルかしてくれない」
よく通る声が聞こえた。ストーブの柵に干してあるタオルを投げてやる。疲れきったリュウの身体はのろのろと部屋へと向かい、ベットへ倒れこむ。学校と聞いて一気に疲れがおそってきたのだ。
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