転生者主人公は努力家で両親が大好きだったのに……!両親を奪ったダンジョンへの恨みが募る募る。
15歳の若さでダンジョン探索者になり、鍛え上げた圧倒的な技術で成り上がっていくのですが!
孤独〜!めちゃくちゃ孤独〜!
愛ゆえに自分を孤独に追い込むタイプです。
彼がこれから両親の死の謎を追いながらも、自身の幸せも見つけてくれることを願いたくなります。
レベルアップを進化と呼ぶのですが、進化する際の体の内部の描写が秀逸で!
あ〜レベルアップってこういう感覚か〜!と納得しました!
戦闘シーンもかっこいいので、
SFダンジョンがお好きな方、ぜひ読んでください!
月の地下深くで発見された謎の基地遺構。
調査員のひとりが機械を操作してしまったことが原因で、地球上には多くのダンジョンが現れた。
主人公の本坂ヴィクターはダンジョン探索者を両親に持つ転生者で、ある日ダンジョンに向かった両親がそのまま戻らなかったことをきっかけに自らも探索者となり、ダンジョンに戦いを挑む。
ダンジョン出現が地球にもたらした変化や各国の対応などに違和感が全くなく、しっかりと練り込まれた設定を感じます。
また文体はとても読みやすく、それでいて必要な情報はしっかりと読み手にインプットされるためストレス無縁でスラスラと読み進められます。
作者様の近況ノートに掲載される、個性溢れるモンスターのイラストも見どころですよ!
人類が宇宙進出した近未来世界が物語の舞台となります。主人公の本坂ヴィクターには前世があり、自分が誰かは分からないが、二十一世紀初頭の日本人としての知識を持っているという、SFでありながら読者に優しい設定です。
ヴィクターの両親は有名なダンジョン探索者でしたが、物語開始早々、不幸な出来事が起きてしまいます。そして、ヴィクターは両親の影を追いながら飽くなき強さを求めるダンジョン探索者へと成長することになります。その黒いとも呼べそうな執念がありありと伝わってきました。
ここで本題の戦闘描写なのですが、モンスターの群れに対して相当アクロバティックな動作で次々と倒していき、躍動感がありました。動作を細かく描写されますが、それでいてクドさはなく、「動」を感じ、とても良いバランスでした。
このレビューは、第三章まで拝読したところでのものとなります。ここまでの物語はダンジョン探索が主題となっていますが、あらすじによると、徐々に日本、世界、宇宙へと舞台が広がっていくとのことです。壮大なSFファンタジーをこの先もまだまだ見逃せません!
SF的な月面のシーンから始まります。
このシーンですでに、ちゃんと描写もしてくれる小説だということが分かるはず!
本編に入るとダンジョン探索系ファンタジーとなっていきますが、
バトルシーンがしっかり描かれているので、手に汗握る戦闘を楽しめます。
細かく書き込んであるけれど、主人公側の動きも敵の攻撃も分かりやすい。
また地球にダンジョンが出現したSFを絡めた謎、
主人公の両親が命を落とした謎など、気になる要素も散りばめられています。
しっかり書き込まれた戦闘シーンと物語、両方楽しみたい人におすすめのSFファンタジーです!