たとえ忘れても、その重みはなくならない。

思い出せないからこそのどうしようもない重みが表現された文章は、それ自体がずっしりとしていて、ごく短い作品なのに読み応えがあります。

あなたは私を殺したと言う女性は、いったい何者なのか。よぎる記憶では物理的に殺したような描写かありますが、それならなぜこの女性は目の前に現れたのか。

謎は尽きないけれども、それらは明かされない。

なぜなら、記憶がないから。

2人の間にいったいなにがあったのか、非常に気になる作品でした。