第4話トリスの名古屋進出の事

僕は1999年に大学を辞めて地元の警備会社でアルバイトをした。

19歳から20歳まで。

20歳の時に福祉施設の面接を受けた。身体障害者の療護施設で正職員として勤務した。

それから、約2年働き、母の回復を見て考えた。

鹿児島の給料は安い。

もっと、稼ぎたいと。すると、当時付き合っていた彼女が名古屋で働いていたので、名古屋行きを考え始めた。

父親には、大学に行き直すとウソをついて鹿児島を去る決断をした。

名古屋は、最低賃金が鹿児島よりだいぶ高いので、いよいよ名古屋行きが濃厚になる。


そして、その時が。

2001年1月10日、午後14時。

僕は家族の見送りの中、名古屋行きの飛行機に乗った。

当時はまだ、中部国際空港が出来る前だったので、小牧空港に彼女が迎えに来ていた。


ボストンバッグ1個と、三万円の現金を持って。

1カ月後退職金が出るから、それを当てにしていたのだが、入らない。

事務に確認したら、30万円入金したと言う。

確認すると、色んな請求や、会員費が引かれていたのだ。

その会員は辞めて、車のローンはボーナス払いは辞めた。

会員とは、デパートの会員で一カ月7000円だった。

二口入っていたので、その金額。


約1月間、彼女の賃貸マンションに寝泊まりして、また、ガードマンのバイトで金を貯めて、引っ越した。

22歳の3月、自分の住む賃貸マンションを借りた。

そして、色んなアルバイトをしていたが、23歳の6月。人生を左右する会社に就職する事になる。

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