第6話会社2

入社初日。

朝7時半に出勤して、作業着に着替えて待機していると、朝の8時半に船舶課の女性事務員が怒りの表情で、

「君たち、何してんの!早く事務所に来なさい!」

と、怒鳴られた。

僕ともう一人は、階段を下り1階したの船舶課の事務所に集まり、仕事の準備をした。

やれ、境界テープを準備しろだの、書類を準備しろだの、新人に言われても理解出来ない。


僕は鹿児島なまりなので、聞き辛いと思い、標準語で話していたら、先輩が、

「お前、鹿児島の田舎モンだろ?標準語喋るなよ!気持ち悪い」

オレはコイツが気持ち悪い。

で、仕方なく鹿児島なまりで話していた。


入社3日目。

朝の7時に出勤して、夕方5時に転船の命令をされた。

夜勤をしろと言うのだ。

用事が、あったので断わると、

「お前、◯◯課長を、泣かすのか?」

と、言われて夜勤をした。

ヘトヘトだった。

朝の9時に解放されて事務所に戻ると、

「お前ら今から帰りか?良いよな」

と、先輩が抜かす。ぶん殴ってやりたい気持ちを押さえて帰宅した。

この会社に疑問を持ち始めたのは、2002年8月某日であった。


いわゆるブラック企業だったのだ。

それから、上司、先輩、事務員からのパワハラ、モラハラを受ける事になる。

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