第9話子供が出来た

僕は前職を退職して、福祉施設で介護士として働いていた。

妻とは籍を入れたが、結婚式はまだ挙げていなかった。

そのは話しは後にするが、嫁が言う。

「私、生理が3カ月無いんだけど」

と。

既に嫁さんは、簡易妊娠検査キッドを買っており、調べてみた。

結果は、陽性。

僕は信じられずに、ドラッグストアに走り

、もっと正確な検査キッドを買った。

それでも陽性。

「明日、産婦人科に行って検査してよ!」 と、言うと。

「うん」

と、嫁さんは答えた。

 

翌日夜、仕事から帰ると、

「トシ君、妊娠してた」

と、言った。

僕ら夫婦は喜びハイタッチした。

仕事から帰ると、嫁さんの家事は殆ど僕がして、嫁さんはソファーで寝ていた。

妊娠さんは、眠たいらしい。

それから、妊娠生活が始まる。


そして、臨月期になると嫁さんは産休を取る。

2009年2月13日、子供が産まれた。

名前は僕が付けた。

3770gの男の子。

幸せの絶頂だった。

だが、病魔は僕の身体を蝕んでいるとはまだ気づいて無かった。

仕事を探すが、精神安定剤がキツくて仕事にならない。

そして、A型施設勤務が始まったのだ。

嫁さんの家族は、僕が甘えていると言っていた。顔も見たくないと。

嫁さんは、家族に1人盾突いた。

僕はそんな嫁さんと子供が不憫でならなかった。

だが、病魔のお陰で仕事が中々見つからない。

ある日、僕は人生で一度きりのある行為に及んだ。

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