いやー、すげえなあ。知識のチートで鮮やかに決める!

日米開戦を避けるために、歴史改変するとしたら、どう動く?
テーマはそれなんだけど、読んでて感じるのは、「チートの気持ち良さ」です。

幽霊から神様の意向で転生させられた主人公が、未来を知っているから、チートな知識で動いて、戦争回避へとつなげるんですが、その動き方が、はんぱない!

まるで歴史が、チェス盤のよう。

味方になってほしい人材がいたら、その人材が人生落ち目の時に、恩を売るように近づく。
そしたらね。
黄色人種を差別するような人物でも、主人公(日本人)の味方になるんです!!

主人公の動き方が、縦横無尽。歴史のピースを、はめる、というより、チェス盤の駒を弾いて盤外に落として、好きに組み替えてしまっているかのような自由さ。
豪快さ。
世界をまたにかける。

作者さまが頭良いからだなあ。

しかもね、一回で終わらないの。
◯◯年に転生したら、このルート。
◯◯年に転生したら、日米開戦まで時間がないから、別のルート。

って、「別のチェス盤」を用意しちゃうの!

本当の歴史を相手どってのチートな知識無双。

義務教育でうけた味気ない歴史のイメージが、あなたの頭のなかでも、生き生きとしたチェス盤に生まれ変わっちゃうかもよ?

爽快です!

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