竹林には醜い紅花と蠱惑的な白い花が咲く。孤独を埋めるように寄り添って。

残酷で、救いがなく、美しい。

四季に重なった死期。

四季折々の死期。

それは残酷で独り善がりで醜くく美しい。

耽美な描写と裏腹に、繰り広げられる殺戮。

それすらも、二人にとっては愛のやり取りなのが辛いです。

すでに身に起きた運命の濁流を、ある意味懸命に生きる二人は、どこか自らが血を流しているように思います。

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