え?この作品、ほんとうに1万字以内なんですか?宝石のような異種恋愛譚
- ★★★ Excellent!!!
半身が醜く焼けただれた少年と、人を喰らう恐ろしくも美しい鬼の姫。
そんな対照的ながらも、どこか似たものを抱える二人の恋愛物語……と言ってしまえば簡単ですが中身の密度が素晴らしいのです。
まずは文体。耽美であり綺麗であり、格調の高い作者様の文体は独自の作品の雰囲気を形作っています。
次に圧倒的な描写力。特に季節の情景描写が素晴らしく、物語世界にのめりこむ一助になっております。
そしてこれらが渾然一体となって表現される『美しさ』。
是非ともご一読ください。