概要
幼き日の記憶を追い、青年は何を手にしたのか
エレア人の王国に黒死病が蔓延してから百年の月日が経ち、その国土がようやく回復し始めた頃、境界地帯を治める鉄の諸侯に対して数々のデール人封土騎士家が反乱を始めた。
封土騎士家とはいえ、幾つかの家柄は諸候に匹敵する戦力を備え、反乱は十年経てども収まらず、その間にエレア人の第一王子は毒殺され、第二王子は王位継承権を捨てて行方を晦まし、怒りに燃える王は戦死した。その後、報せを受けた幼い第三王子が王位を継ぎ、その母たる王妃が彼の摂政となった。
そして、デール人の反乱戦争開始から十七年が過ぎた、未だ消えぬ戦火の中、境界地帯から実に四百マイル離れた西部湿地帯に土地を持つ、封土騎士家のフィリップという名の青年が夢を追い求めて南へ向かって出発しようとしていた。
封土騎士家とはいえ、幾つかの家柄は諸候に匹敵する戦力を備え、反乱は十年経てども収まらず、その間にエレア人の第一王子は毒殺され、第二王子は王位継承権を捨てて行方を晦まし、怒りに燃える王は戦死した。その後、報せを受けた幼い第三王子が王位を継ぎ、その母たる王妃が彼の摂政となった。
そして、デール人の反乱戦争開始から十七年が過ぎた、未だ消えぬ戦火の中、境界地帯から実に四百マイル離れた西部湿地帯に土地を持つ、封土騎士家のフィリップという名の青年が夢を追い求めて南へ向かって出発しようとしていた。