まとめと、今後の対策
先述した内容をまとめると、
3次選考まで残った理由
・ジャンルが異世界ファンタジーだった。
・本文だけに拠らず、あらゆる手段でその後の展開を匂わせた。
・そこまで奇抜なアイデアを使っていなかった。
今後に生かすべき点
・多少強引にでも、ジャンルを異世界・現代ファンタジーか、現代恋愛ものにこじつける。
・あらすじやタイトルも評価のうちとし、必要な情報を入れ込んだり、審査員の印象を誘導するために最大限活用する。
・斬新なアイデアを使いたい気持ちはぐっと我慢し、王道を意識する。
こんな感じになるでしょうか。あらためて見返すと当たり前というか、当然のことしか書いてないですね。何千文字も使って結論がこれとか、ここまで読んでいただいた方には申し訳ない気持ちもあります。
ですが、逆に言うと分析を行う前の自分はこの程度のことすらわかっていなかった訳で、あのまま次回のIP小説部門に参加していれば、斬新かつジャンルすらよくわからん謎小説でもって自信満々に公募に挑んだ挙句、箸にも棒にも掛からずに落っこちるのはもちろん、落ちた理由すら理解できないまま無駄な労力を費やし続けたかもしれません。
私と同レベルの人類がどれほど存在しているのかはわかりませんが、この体験談を通じて同じく公募に挑んでいる同好の士の戦いに、アホなりに少しでも寄与できれば幸いです。
あと、本文には書きませんでしたが、一番残念なのは書類不備による落選ですね。これは実力関係なく誰にでも起こりえる悲劇だと思います。
なんと世の中には本名を書かずに小説賞に応募する方がいると聞いたことがあります。まだ受賞したわけでもないのに本名を知られたくない、いまはペンネームだけでいいだろうと。小説という内面を極限まで晒す情報を送っているためにそうなるのかもしれません。
先述した通り、小説賞はビジネスパートナーを発掘するための行動です。ということは、雇用契約を結ぶわけではないものの、応募する小説は「ちょっと変わった履歴書・エントリーシート」のようなもの、と考えることもできます。
本名の書いていない履歴書……落ちます、多分。
あとはIP小説ならではの注意点として、添付するあらすじは「冒頭20ページ分のあらすじ」を送らなければいけないのですが、うっかり全編のあらすじを書いて送っちゃってるとか、冒頭20ページを送らなければいけないのに「読んでくれたらラッキー、別に読まなくてもいいよ」みたいなノリで20ページ以上送ってるとか、WEB小説の作法で1文ごとに行間開けてるせいで同じ冒頭20ページでも他の応募作に比べて内容スッカスカだとか……。
そこまでいかなくとも、いつもの執筆環境から縦書き42×34行に直し、人によっては更にそれをテキストファイルに変換したりしてるので、ファイル的なトラブルが発生している可能性にも注意したほうがよいでしょう。
参考までに、私はワードファイルはいろいろ種類があって複雑な感じがしたので、テキストファイルに変換して応募しました(ファイル名を変えただけですが)。応募する前に、文字化けなどしていないか一度通しで読むこともしましたし、別のファイルを送っていないか、何度も確認しました。
こーゆーつまらん理由で落選してしまうのは、私たち他の参加者を含めた全員にとって残念なことだと思うので、くれぐれも注意していただけたらな、と思います。
さて、長々と書いてきましたが、そろそろ締めに入らせていただきます。
たいして内容のない考察や対策になってしまったかもしれませんが、小説賞に対し真面目に考察し、対策を練ってみたことは、個人的にはとても良い経験になりました。拙い内容にここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
今回の経験と結果を生かし、今後も公募に挑んでゆきたいと思います。
さしあたって、次回のIP小説に参加するために、手元の小説の手直しをしなければいけません。
そうです、幾度か書きましたが、次回のIP小説に応募するため、『意欲作』の準備を進めており……実は現時点ですでに完成しているのです。
もちろんこの考察をする前に書いたものですので、なんというか、すごいです。
めっちゃ斬新です、ジャンルすらよくわかりません。ライトノベルかどうかも微妙です。
私はこれから、この謎小説というか、文章のかたまりを元に、現代恋愛小説をでっちあげる作業に入ります。
ウフフ、なんだこれ。とりあえず現代舞台だしファンタジー要素もないから現代恋愛もの目指すしないけど、これ、どこをどういじったら恋愛ものになるんだ?
なんかもういろいろ前途多難ですが、お互い、何とか頑張ってゆくとしましょう。それでは!
2024.11.5 上沢 平太
第13回集英社ライトノベル新人賞 【IP小説部門 #3】に落選したのが悔しすぎたので分析してみた きび @kibi-1dTUfAn6I
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