おふくろの味イメージの喪失にご注意ください。


「母という名前の生き物」が練り上げるは未開の領域。
 
 怒涛の勢いで描かれる、衝撃的な関係とその顛末。

 なぜか終末すら感じられる、ハードでロックな飯エッセイ。



 笑いながら慄えた。

「目の前にある生活が愛おしくなる」ことが優れたエッセイの条件であるのならば……

 この作品はぐぅ〜の音も出ない名作である。