もし、あなたが今、人生の岐路に立たされて、「ここで失敗したら後がない!」と言う時に、泣かせるような問題が出てきたらどうしますか?効率的に、無駄なく、最短で行える道の前に、心を揺さぶって、目に焼き付いて、ずっと頭にリフレインするようなものが現れたら。それに出会ってしまったので、私は今書いているのでしょう。「こんな風に揺さぶるものを書いてみたい」と思わされてしまったので。
テストというものから距離をおいてかなりの年数が経つ。学生の頃は現代文のテストで評論や随筆よりも物語が好きだった。何故ならテストという緊張の中にも物語を読む愉しみがあったからである。そんな試験における小説について触れたエッセイ、懐かしくも新たな発見に読み終えてとても心豊かになった気がしました。今テストと距離感の近い方にも、私のように久しく離れてしまった方にも、おすすめできる作品です。
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