乾物屋
すらかき飄乎
乾物屋
「
えゝ、
夢に
夢と
えゝ、
えゝ、
思へば、僕の子供時分には
えゝ、
隣を見ると、
えゝ、
えゝ、
味噌汁の匂ひに、
「あら、
「うん、目が
「なあに?」
「
「いゝえ、聞こえなくつてよ。……
「おや、聞こえないかい?」
えゝ、
「ほうら、聞こえた。
えゝ、
「あら、
「
「おゝ
「
えゝ、
「ほら〳〵、急がないと、もう行過ぎちまふ」
「あら、
「
「なあに、相手は
「いやあよ。
「
「ぢやあ、よくつてよ。……
えゝ、
「おい〳〵、
「よくつてよ、知らないわ! ……庄ちやん、ほら、
庄太郞はにこ〳〵しながら、表に
……えゝ、
…………
えゝ、
――――?
えゝ、
えゝ、
――庄太郞? ……!
えゝ、
「おい、
どうした事か、
「庄太郞! 庄太郞!」
……えゝ、
「
戸を
…………えゝ、
ふと氣が附けば、日は中天に
寒天みたやうな僕の
――――
<了>
乾物屋 すらかき飄乎 @Surakaki_Hyoko
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