東海地方某所に存在する霊峰S岳は、
然程の高峰でもなく、特段、人々から
忌避される事もなく昔から存在している。
それはSNSでの『友人の失踪に於ける
情報収集』から始まるが、様々な人物から
次々と寄せられる情報は一見、都市伝説で
あり、古い日本のフォークロアであり、
又、実際に起きた事件の記録でもある。
それらに共通するものは怪談であるという
一点のみ。そしてそれは須らく『S岳』に
纏わっている。
そこから見えて来るものは何か。
SNSに集う強者達の検討が又、凄い。
玄人はだしの知識と情報網を持っている。
山麓の村の人間消失、時に目撃される
白い集団、そして麓の村に今も伝わる
山神信仰と風習…。
SNSで始められた捜索と、その顛末。
これは本当にフィクションなのだろうか?是非とも、その目で確かめられる事を。