美しく、可愛らしく、ふわふわで、残酷

白木犀さんの書く、ふわふわと柔らかな文章はとても可愛らしい。
女の子二人の、友情とも愛情とも違う、言葉にできない距離感は、とても愛らしく、思春期特有の揺らぎがドキドキを誘発させる。

それなのにホラー。サイコホラーなのです!

なぜ! でも美しい怖さなのです。

時に冷静に、時に残酷に、時にとまどいながら、人は殺められなくなってゆく。

どこまでもふわふわとしたヒロインによって。

どこまでも美しく柔らかな文章は、残酷なストーリーを優しく包みながらも怖さを加速させる。

白木犀さんの才能のきらめきのように。

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