美しく、可愛らしく、ふわふわで、残酷
- ★★★ Excellent!!!
白木犀さんの書く、ふわふわと柔らかな文章はとても可愛らしい。
女の子二人の、友情とも愛情とも違う、言葉にできない距離感は、とても愛らしく、思春期特有の揺らぎがドキドキを誘発させる。
それなのにホラー。サイコホラーなのです!
なぜ! でも美しい怖さなのです。
時に冷静に、時に残酷に、時にとまどいながら、人は殺められなくなってゆく。
どこまでもふわふわとしたヒロインによって。
どこまでも美しく柔らかな文章は、残酷なストーリーを優しく包みながらも怖さを加速させる。
白木犀さんの才能のきらめきのように。