旧来とは異なる、異色のダンジョン物語

ダンジョンものと言えばライトノベルの人気ジャンルでもある一方、JAWSのヒットを受けて粗製濫造されたモンスターパニック映画の如く目新しさに欠け、その多くが似たり寄ったりな作風である。

本作はそう言った粗製濫造されたダンジョンものに食傷気味な方々に是非ともオススメしたい逸品である。

本パートと小噺とで一話が構成されており、一度で二度美味しいのが特徴。また、マイルドな文章ながらも、世界観や主人公たちを取り巻く状況は何処かシビア。いつ均衡が崩れても可笑しくない危うさを内包している。

異色のダンジョン系ファンタジー、是非ともご一読を。

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