カウンター席
「やあ」
「きみは驚かないだろうと思ったよ」
「鞄の中はずいぶんと様変わりしてしまったが、よくあることさ。交番にもう自称警察官はいない。彼は知りすぎてしまった、と言うべきか。きみと一緒にいたおちびさんも退場した。この身も子供のような見かけだから、大差ないだろう。たかだか中身と外見が違うだけさ。無論、変わらないこともある。この喫茶店のクリームソーダの味もね」
「さて」
「話を続けよう」
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