これが読みたかった

Wiz風小説に偽りなし、という印象です。
一文一文に情報がちりばめられているのではないか? と疑わせるほど、迷宮と探索者の日常に密接していながらスラスラと読ませる文章技術に脱帽です。

ゲームシステム的な要素は一切なく、しかしゲームのシステムそのものや世界観をリスペクトして作品世界の構成要素に落とし込む手際は、掛け値なしにすばらしいの一言でした。

作者さんがこのジャンルを本当に好きなんだろうなあと察せられて、読んでいて幸せになれます。
あらすじ欄でビビッと来た人はぜひとも。読んで後悔はしないです。