世界の中心なんかで叫ばない。

どこかへ行く途中、何気なく立ち寄った本屋のようにこの作品と出会いました。

とても短いお話。
他愛もないちょっと素っ頓狂な会話。
素っ気ない返事。

それなのに、どうしてこんなに心惹かれたのでしょう。


ヒロインに余命があるわけでもなく、運命のいたずらの様な障害があるわけでもなく。
それなのに読み終わった時、紛れもない愛を感じました。

ドラマチックでなくていい。
世界の中心で愛を叫ぶ必要はない。
本屋の出口で笑い合えればそれでいい。


手に入れてから何度も読み直す本があります。作者自身の考えとは異なるようですが、「100%の恋愛小説」と言うキャッチコピーがついています。

今回のこの作品も、何度も読み直すだろう恋愛小説だと思います。