兄と弟。ふたりで営む霊視喫茶の日々。
- ★★★ Excellent!!!
霊視喫茶を営むふたりきりの兄弟。
霊視のできる兄は依頼人より金をふんだくりつつ願いを叶え、そして弟はそんな兄に戸惑いながらも誰よりも慕う。
時に軽妙な会話を交わしながら、超自然的な事象に取り組むふたりの姿がコミカルかつ、時に重く、描かれます。
ふたりの関係性に尊みを感じつつも、重すぎる相手への感情の意味、さらには罪に思いを馳せて進む物語。
オカルト味はありますが、それよりもふたりの感情を追って、ちょっと内心をヒリヒリさせつつ読むのが個人的におすすめです。ええ、ヒリヒリします。