戦争ですべてを失った少女と戦争機械の愛情物語

戦争機械(ウォー・メック)は元々は戦争用途の機械ですが、戦争終わったことで、戦災孤児の世話をするケアロボットになります。

その戦災孤児は、戦争機械(ウォー・メック)によって家族と膝から下を失ったレイラ。

レイラは戦争機械(ウォー・メック)をキラーと呼んで邪険にしますが、キラーはなんのその。

キラーは機械らしさもありつつ、「ツッコミ待ちなんですよ」と言うかわいいらしいところもあり、人間味があるところがチャームポイント。

レイラは戦争機械へのトラウマがあるために、キラーに冷たくあたりますが、優しくしてくれる彼女にどう接するべきか悩みます。

亡くなった母からの言葉。
「人間、感謝の気持ちを忘れてはいけないのよ」

作品は全体的にコミカルに描いているものの、戦争の恐ろしさはレイラの記憶体験を通じて流れ出る。そして、戦後の混乱も……。

ラストまで読む頃には二人の関係が愛おしく感じることでしょう。