概要
認知症が治るほどの未来、超高齢化社会のユートピア
人口の7割が70歳以上、平均寿命117歳の超高齢化社会な西暦2099年。
最新医療によって認知症から完全回復した、日本の未来都市化に貢献した男、戸叶儀康。
だが自身が経営する未来都市開発会社に、開発反対派たちが過激なテロを行っていた。
そこで儀康は人工島『姨捨島』を作る計画を練るのと並行して、情報を流したスパイを特定しようとしていた。
スパイを、流刑にするために。
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さなコン2024応募作となります。
最新医療によって認知症から完全回復した、日本の未来都市化に貢献した男、戸叶儀康。
だが自身が経営する未来都市開発会社に、開発反対派たちが過激なテロを行っていた。
そこで儀康は人工島『姨捨島』を作る計画を練るのと並行して、情報を流したスパイを特定しようとしていた。
スパイを、流刑にするために。
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さなコン2024応募作となります。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!超高齢化社会×ディストピア!!
表向きは理想社会のようでありながら、その実態は政府によってあらゆるものが管理されている――これがディストピア小説の基本だが、本作はそこに高齢化社会の問題を組み込んでいる点が面白い。
主人公の戸叶儀康は、80歳の高齢ながらも、都市開発会社の現役経営者。この世界ではアンチエイジング技術が発展し、人間は100歳を超えてもバリバリ働けるのだ。しかし、そんな儀康にもある弱みがあった。それは10年前に患った認知症だ。高度な医学の発達によって認知症の治療には成功したものの、ちょうど認知症だった時期の記憶が失われている。儀康は、この失われた記憶の期間に何が起きたのかを探ろうとするが……。
人間の価…続きを読む