概要
自殺した妹を蘇らせるまでの物語。
妹が不可解な自殺をした。
鵜飼直道(うかい なおみち)はそれを受け入れられず、毎日、妹の蘇りを祈っていた。
祈りを始めて一年が経った、ある日のことだった。
厚生労働省の自殺予防総合対策センターに勤めるチカが鵜飼の元に現れる。
『自殺した妹を蘇らせたくありませんか?』
彼女の一言をきっかけに、鵜飼はチカが所属する自殺予防総合対策センターのメンバーになる。
鵜飼は『夢の中で自殺者を救う能力』をチカから授かり、自殺者を助ければ助けるほど、妹の蘇りが近づくと告げられた。
しかし自殺者を救う際、ランダムで選ばれた自殺者三人のうち、一人を選ばなければならないルールがあった。
命の選択がなかなか出来ない鵜飼だったが……。チカの『ある言葉』に助けられ、選択への葛藤
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!妹を生き返らせたくありませんか?
夢の中で起きた、奇妙な誘拐事件。
見知らぬ名前。意味不明な言葉。親友の豹変。
そして目覚めた先には、『ありえない現実』が待っていた。
高校一年生・鵜飼直道のもとに現れたのは、セーラー服の少女。
自称「厚生労働省 自殺予防総合対策センター」の職員だという彼女は、
取調室で唐突にこう告げた。
「妹の、鵜飼穂苗を蘇らせたくありませんか?」
一年前に亡くなった最愛の妹。
明るく、気丈で、誰よりも強かった彼女が、なぜ自ら命を絶ったのか。
『死の理由』も、『遺書』も、すべてが闇に包まれたままだった。
「夢の中で誘拐された三人を、あなたが助ければ、妹は生き返ります」
彼女が語る『夢と死者をつなぐ…続きを読む