第21話 物語を書く練習(プロット)

 カクヨムコンテスト10が始まっているのに、目立った行動を起こしていない。そんな自分ですが、現在は裏でとある練習をしています。というわけで、今回は「プロットを書く練習」をテーマに書いていこうと思います。



「1万文字だし、プロットも完成させたので大丈夫です!(死亡フラグ)

 問題の一つは1万文字以内に収まるかですけど多分大丈夫です!!(死亡フラグ2回目)」



 上記は自分がカクヨムコンテスト10が始まる前に近況ノート書いた言葉ですが、見事にフラグを回収したかもしれません(笑)


 正直、自分はプロットを作るのが苦手です。どうすれば良いプロットを書けるようになるのだろうと、試行錯誤を繰り返しています。


 プロットは物語を作る上で、かなり重要なものです。人間の体で例えるのなら骨になるでしょう。骨の無い人間はまともに動くことすらできません。


 だからこそ「起承転結」でプロットを作ってみたり、色々試しているのですが、プロットを完成させても、ゴールまで書き上げれるイメージが出来ずにだいぶ苦戦を強いられています。



 現在、自分は執筆関連の練習と共にイラストを書く練習も毎日するようにしています。それは見本を模写して、同じ絵をもう一度、できる限り、記憶だけで書く、というやりかたです。


 イラストの練習は自分が成長したという実感が感じやすいので、練習のやりがいがあります。

 執筆の練習は、自分の成長の実感がイラストよりも分かりづらいので、どうやって練習すればいいのか、悩んでいました。


 そこで思いついたのが、イラストの練習方法を執筆の練習に応用すれば良いのでは!? ということです。

 

 その物語のプロットの練習方法は……

①他者の物語を読む(最初は短編などがオススメ)

②その物語の展開を思いだし、物語の流れをメモ帳などに書き出す(記憶だけで書くのがベスト、無理なら参考にする物語を読み直しても書いても良い)

③物語の評価や感想を主観的な意見でメモ帳に書く

④別の日に②を読み、頭の中で物語を再現する

 

 というやり方です。


 この方法で一番最初に参考にした物語は、日本昔話でお馴染みの「浦島太郎」です。幼少期に読んだ自分の記憶を頼りに物語の展開を書き出しました。その内容が以下になります。


 ※浦島太郎のネタバレ注意


 ●例●

 (主)が浜を歩いている⇒子供たちが亀を苛めている⇒魚をあげて亀を解放してもらう⇒亀が助けてくれたお礼にと竜宮城へと連れていってくれるという⇒亀の背中に乗って竜宮城に行く⇒(主)は竜宮城でもてなされる⇒楽しんだ(主)は地上に帰ることを姫に伝える⇒(主)は乙姫から玉手箱を貰う(開けてはいけない)⇒(主)が地上に帰ると長い時間が経っている⇒(主)は約束を破り、玉手箱を開ける⇒箱の中から煙が出てきて(主)はお爺さんになる。⇒終わり



 記憶だけで書いてるので、間違えているところもあるかもしれませんが、自分の頭の中にある「浦島太郎」はこんな感じです。

 

 雑ではありますが、これは自分なりのプロットの書き方の原型といえるものなのかもしれません。プロットの書き方は人それぞれなので、自分にあった書き方を見つけることが大切に思えます。


 「浦島太郎」の物語に対して自分は記憶で①の工程。その記憶を辿ることで②の工程を終わらせました。

 ③、④は今回はやりませんが、④で頭の中に物語を再現することが出来たら、②という自分なりのプロットの作成から、④という物語の構築も出来ているといえるでしょう。


 出来なかったら、②の内容を再構築するなどし、欠けているものを足しても構いません。うる覚えで適当に内容をつなぎ合わせるのもありです。うる覚えの部分が自分自身の発想の部分なので、それが自分だけの個性になったりします。


 現在はカクヨムコンテスト10が開催されているので、この練習がやりやすいです。週間ランキング上位の作品でもなんでもいいので、一つ読んでみて①、②、③、④の工程を実践して自らの糧にしていきます。


 時間がなければ①、②、④のどれかの工程を一つだけでも良いかもしれません。③は読んだ作品に対する評価や感想なので、記憶が新鮮なほうがいいと思うので省いています。


 知識をインプットすることも大切ですが、それ以上に得た知識をアウトプットすることが大切だと、実感しています。

 去年までの自分に話したらきっと自分自身の変化に驚くでしょう(笑)


 最後に練習の工程をまとめていこうと思います。


①参考にする物語を読む、見る(インプット・物語の記憶)

例:短編、長編小説の一区切り、アニメ、漫画、映画……等々、物語があれば何でも良い。初めのうちは短いほうがやりやすい。楽しみつつ、物語を学ぶ。


②取り入れた物語の流れを書く(アウトプット・記憶への定着)

 読んだり、見たりした物語の流れを、記憶を頼りにメモ帳に書いていく。プロットの書き方の流れを掴む練習。

 流れになっていれば、雑に書いても、丁寧に書いてもいい。それは自分なりの個性。


③読んだ物語への評価と感想(アウトプット・分析)

 読んだ物語に対して、何が面白かったのか、面白くなかったのかを考える。面白い作品にも面白くない作品にも学べる部分は多いので、それをメモ帳に書いていく。文章として書く必要はない。箇条書きで良い。自分の主観的な評価と感想をつける。


④物語の流れからの再構築(アウトプット)

 自分で書いた②を読んで、①で読んだ物語を再現出来るかをイメージしてみる。②で書いた内容は記憶に残るような印象深い内容のはずなので、プロットとしても重要な部分にはなってくると思います。


 このやり方を習慣化していければ、自分自身のプロットを書くことが苦手という部分を克服することが出来るでしょうし、自分の面白いと思う物語の展開を学ぶこともできます。


 叶えたい夢があるのなら、習慣化することは大きな力になります。自分もスマホのメモ帳に、習慣化したいことのチェックリストを作成して、毎日の日課として取り組むようにしています。


 下記が自分のチェックリストの一部です。

 

・執筆関連の練習

・イラスト練習

・カクヨム読書

・モーニング・ページ

・筋トレ

・原神(デイリー)


 日課にゲームを入れていますが、まぁ人生には遊び必要でしょう(言い訳)


 チェックリストを作成したことによって、あまり物事を継続できない性格の自分でも、毎日の習慣として取り入れることが出来ています。


 面白い物語を作成するためにも、自分が満足できるイラストを書けるようになるためにも、日々努力を継続して十年後の自分が後悔をしないようにしていきたいです。

 


 

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創作活動は人生を豊かにする ~初心者の物語作家への挑戦~ えっ!? チート能力とか無いんですか? ありません。必要なのは努力する才能。 鰯ン @IwashiKING

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