第15話 画狂への応援コメント
コメント失礼します。河鍋暁斎という名前も知らなかったのですが、知識のない者にもすっと入ってくる語り口で、本当に興味深く、面白かったです。(倉敷で歌川国芳の美術館へ寄ったことがあり、そこからこの方に繋がるのもなんだか嬉しく感じました。)
カエル、生首、幽霊に風刺画、それぞれのエピソードが全部印象に残りました。常人ではない感性を持ちながら、厳しく現実を見据えて絵に落とす気概を感じます。こういうイラストレーターが現在にいたら、なんて想像しました。
読み応えのあるお話をありがとうございました。
作者からの返信
柊圭介様
丁重なコメント、ありがとうございます^^
そして、素敵なレビューまで頂き、ただただ感謝しております^^
倉敷の歌川国芳美術館に行かれたのですね。
「相馬の古内裏」や「大江山酒呑童子」を直にごらんになられたのでしょうか。うらやましい限りです^^
河鍋暁斎自身の人生そのものが華やかな絵巻物のようで、私は、ただ、それを追うようにして物語を作りました^^ 楽しい執筆時間でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
第3話 蛙への応援コメント
拝読させて頂きました。
感嘆の一言に尽きます。
画狂人というと先ず葛飾北斎が連想されましたが、勉強不足な身でお恥ずかしい限りですがコメント失礼致します。
蛙という生き物への固執、執着から生まれる創造。絵師ならではの繊細且つ鋭敏な筆致が伺える暁斎の人柄。その身振りに至る迄、読者に想像させる語り口の動的表現は、正に“狂斎”その者。
蛙への拘りを事細かに口から溢れさせる熱。
流麗な話芸と紛う、描く対象を捉(捕)える絵師の視点。
画狂、画鬼の異名相応しく存じます。
作者からの返信
靑 HIRO様
ご感想、ありがとうございます^^
過分なお褒めの言葉に、赤面するばかりです^^;
河鍋暁斎自身が多くのエピソードを持つ人物で、楽しく書き進めることが出来ました。
続きも、お読み頂けると嬉しいです^^
第15話 画狂への応援コメント
河鍋暁斎の凄絶な生き方に圧倒されました!
終わり方も見事です!
喧嘩をして人間の肉体が立体であることをつかむというエピソードと、いつも穏やかな妻から幽霊画を描くエピソードが特に好きです。
あと、子どもの喧嘩に加勢しようとすると、なぜか暁斎が敵にされてしまうというエピソードも☺️
作者からの返信
ハル様
ご感想、ありがとうございます^^
ずいぶん昔に書いたもので、出すことは無いだろうなと思っていたのですが、色々と感想を聞けて、今は出して良かったなと思っています。
喧嘩のエピソードは、暁斎の不器用な小狡さが裏目に出て、自分でも気に入っています^^
最後までお読み頂き、嬉しいです^^
第15話 画狂への応援コメント
>幽霊図のモデルは、たしかに、お登勢さんであったようですが、よくよく聞くと、生前のお登勢さんではなく、亡くなった後のお登勢さんをモデルに描いたと言うことです。
(。´・ω・)ん? 13話を読み直してしまいました。私もお役人と共に騙されてしまいました。作り話だったのですね。
七倉様のお蔭で、河鍋暁斎について深く知ることが出来ました。ありがとうございます。完結お疲れさまでした。
作者からの返信
時輪めぐる様
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
緋雪様へのコメントにも書いたのですが
カエル大好き・ホント 生首事件・ホント 歌川国芳、喧嘩を見て描け・ホント
火事の写生・ホント 女中の尻追い・ホント 筆禍事件・ホント
皮膚病で一時釈放後、再度入牢、鞭打ち50回ホント
お登勢さん死後の写生・ホント……
腹に笑った絵・創作 暁斎への変名の意味・創作。
誇張して伝わったところもあるのでしょうが、こんな感じです^^;
なかなか恐るべき人物ですよね^^
楽しんでいただき、ありがとうございます
第15話 画狂への応援コメント
七倉さん、脱稿お疲れ様でした。
ひとつひとつのエピソードが巧みに活かされることで河鍋暁斎が歩んできた人生がそれこそ厚みを持って描かれているように感じました。
彼は狂っているように見せかけて実は当時最も冷静に世間を見つめていた人間の一人だったのかも知れませんね。役人を揶揄ったのも本当は猫も杓子もといった感じで西洋化を進めていく日本に対して警鐘を鳴らしたい、そんな思いもあったのかも知れないなと考えてしまいました。
遅まきながら読了して、本当に素晴らしい作品であると感服いたしました。
読ませていただきありがとうございました。
作者からの返信
那智風太郎様
那智さん、ごぶさたしています。
具合はどうですか? あまり無理はしないでくださいね^^
そして、ご感想、ありがとうございます^^
今回は、昔書いた、ちょっと今までと違った作品でした^^;
幕末から明治にかけては、色んな癖のある人々が出現し、調べると止まらなくなりますよね^^ 最後までお読み頂き、ありがとうございます。
第15話 画狂への応援コメント
あー、やっぱり怒られてる(^_^;)
でも、その理由が凄いですね。まるで、我が身と風刺画とが一体であると言っているよう。風刺画と言えど、ただ世の中を面白可笑しくからかっているわけではなく、その内にある覚悟が見て取れます。
登勢さんの幽霊画は、そういうわけでしたか。安心しました。もうちょっとで、暁斎を廊下に正座させるところでした。
「狂斎」から「暁斎」に名を変えた理由。それも、一つの風刺だったのでしょうか。
風刺しながらも、「こうありたい」「こうあってほしい」という希望が、まだ明けぬ闇の中に隠されていたのかもしれませんね。
面白く奥行きの深いお話でした。
イルカさんの筆力、尊敬しながら読ませていただきました。
ありがとうございました(*^^*)
作者からの返信
緋雪様
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
暁斎もあぐらをかいておりますw
この物語、
カエル大好き・ホント 生首事件・ホント 歌川国芳、喧嘩を見て描け・ホント
火事の写生・ホント 女中の尻追い・ホント 筆禍事件・ホント
皮膚病で一時釈放後、再度入牢、鞭打ち50回ホント
お登勢さん死後の写生・ホント……
腹に笑った絵・創作 暁斎への変名の意味・創作。
こんな感じです。
これはもう、暁斎自身が、一個の物語ですよね^^;
たくさんのご感想、ありがとうございました^^
第14話 笑への応援コメント
凄い人ですよね。
これだけ相手に媚びた態度を取りながら、最後は、嘲笑った腹を見せて、本人も負けじと笑う。
世が世なら、その場で斬られますよ?(^_^;)
まあ、これくらい変人じゃないと、あの絵は描けませんよね。
絵で奥さん死なせるくらいなんですから💧
面白いです。最終話、どう落ち着かせるのか、とても楽しみ♡
行ってきま〜す。
作者からの返信
緋雪様
ご感想、ありがとうございます。
さあ、すでに観念して、暁斎は床に正座して下を向いております^^;
この物語、ホラーでもなく、怪物も出ないと自分で思っていたのですが、
改めて考えると、ホラーであり、怪物(絵師としての)も出ていますよね^^;
第15話 画狂への応援コメント
河鍋暁斎は、西洋主義に寄り過ぎた政府に批判的な精神を持っていたのでしょうか。その真意を汲み取っているのが西洋人のジョサイアであるというのが、面白いです。
この後、二度の大きな戦争へ突き進む時代の流れを暗喩させるような終わり方でした。
余談ですが、たまたま大正9年6月は、既に亡くなった祖母が生まれた年月でした。ジョサイア・コンドルと入れ替わりだったとは……!
短いながらも骨太の筆致を楽しませていただきました♪
作者からの返信
鐘古こよみ様
ご感想、ありがとうございます^^
ダメ元で「埼玉文学賞」に出してみようかな……^^;
今、調べたら、今月末が締め切りでした……。
祖母様、なんという奇遇^^;
最後までお読み頂き、ありがとうございました^^
あああああああ、今再チェックしていたら
旧知である戯作者、仮名垣魯文から、って書いてました^^;
何年も前に書いた作品のため、すっかり忘れていました。
申し訳ないです_(._.)_
第12話 妻への応援コメント
七倉イルカ様
『画狂の人』初コメです。ちょっと、いつもと違う雰囲気のイルカ様の作風に眩暈を覚えておりました。良い意味で!
怖いです。今までのエピソードの中で一番怖いです、登勢が……。
初めてゾ~としました。ちなみに、タグを確認して参りました。「ホラー」はなかった(;´∀`)
登勢のような何を考えているのかわからない人というのが身近にいるなんて、恐怖以外の何ものでもありません。
『幽霊図』、それが妻の本当の姿、ということなのでしょうか!?
作者からの返信
ブロッコリー食べました様
ご感想、ありがとうございます^^
ずいぶん昔、埼玉に関係のある有名人の話し出してみろコンテスト、みたいなのに投稿した作品なので、今とは雰囲気がちょっと違って感じてくれているのは正解です^^ 嬉しい。
ちなみにホラーでは無いです。
……けっこうホラー色が強くなっているのですね、私自身が^^;
後3話、最後までお付き合いいただけると嬉しいです^^
第11話 鯰への応援コメント
なるほど、このあたりから風刺画を描くようになるわけですね。
しかし、大地震で皆がまだ途方に暮れている時から、再開し、その瓦版を出すという遊郭も、本当に逞しいです。
そういう時代を乗り越えた人は、皆、逞しいのかもしれないなと、思いました。
作者からの返信
緋雪様
こちらも、ご感想、ありがとうございます^^
幕末から明治と言えば、動乱の時代ですからね^^
でも、私たちも、後世になれば、色々乗り越えたと称賛されるかも……阪神淡路大震災とか東日本大震災とか。あと新潟県中越大震災、熊本地震、先の能登半島地震も……。改めて考えると、本当に地震大国ですよね^^;
穏やかな日々が訪れますように……。
第10話 震への応援コメント
皆様博学でいらして、お恥ずかしい限りです。
やはりそうですよね、骨格やら何やら全て知ろうとすれば、女の尻も知るしかありませんよね。
大丈夫、大丈夫。ピカソも、最後の方、女性器に気持ち悪いほど拘って描いてましたから。(ピカソ展、最後の方吐きそうでした)
尻の形に拘るくらい可愛いものです(多分違う)。
しかし、火事や勘当や地震で家がなくなっても逞しく絵師として生きたのですねえ。
続きが楽しみです。
作者からの返信
緋雪様
いやいや、私、仮名垣魯文を知らなかったし^^;
そもそも、埼玉県にゆかりのある偉人コンテストみたいな賞に応募するために、色々調べていて、そこで暁斎を知ったぐらいですし^^;
第10話のタイトルは「震」か「尻」で悩みました。そして、ここで「震」を選ぶ、私の肝の小ささよ^^;
第10話 震への応援コメント
ほほー、師匠が殴り合えと言われた理由がわかりました!
血と肉と骨を感じろと、そういう意味だったのですね。
そして女の尻を見つめる立派なヘンタイが爆誕。
仮名垣魯文登場!
私でも知っている有名どころです。はてさてどうなるか。
ところでさっき気付きましたが、お役人に捕まっていたのですね?
作者からの返信
鐘古こよみ様
ふふふふふふふ、ふふふ、ふふふふ、仮名垣魯文…………誰?^^;
検索すると、暁斎らと行動を共にしていた戯作者なのですね。
知らなんだ……。(/ω\) 有名どころなのですね……。不勉強で恥ずかしいです。
えーーと、この後、登場しません。なぜなら、今、知ったから^^;
そして暁斎は、調子に乗って政府への風刺画を描いたために、取り調べを受けている最中です^^
第9話 骨への応援コメント
人間に骨があることを見つけた。
タッタラー
レベルが上った。洞郁陳之の名を手に入れた。
(ふざけてどうする)
絵を描く人、漫画家でも、骨格から描いたりしますもんね。
人間のこっかくがどうなっているかわからねば、本物の人間は描けないということかもしれません。
これで、洞郁陳之、絵の奥行き、深みを得ましたね。
作者からの返信
緋雪様
ご感想、ありがとうございます^^
数時間前、近くに雷が落ち、停電となりました^^;
それはともかく、昔、何かの雑誌で、
漫画を見て、漫画から学んで、漫画を描いた人の漫画の登場人物は骨格が無いけど、モデルを見て、デッサンを学んで、漫画を描いた人の漫画の登場人物は骨格がある。
と言う、ちょっと極論っぽくないかい。という話を読んだことを思い出し、このエピソードを書きました^^;
ちなみに、「画狂の人」は、昔描いた話なのですが、記憶の中では、この喧嘩で何かをつかみかけた暁斎が、兄弟子に対して「もう一回、もう一回だけ、骨を外させてください」と頼み込むシーンを書いた気がしていたのですが……、そんな正気とは思えぬシーンは無かったです。描いたような気はするんだけど……^^;
第5話 業への応援コメント
生首拾ってきたのを叱られて、元の所へ捨ててこい(笑)。いやいや、捨て猫? 捨て犬? って。
(あ、こよみさんとかぶってしまった💦)
私も今回の作品で、研究に没頭するあまり妻を殺そうとした男の話を書きましたが、絵を描く人もそんな人多いですよね。
生首を拾って描いたのでは、到底物足りない、ところへもってきて、ご近所の火事。
あ、いいの描けそう〜!
じゃないぞ(^_^;)
続きが楽しみです。
作者からの返信
緋雪様
ご感想、ありがとうございます。
捨て首、追加いただきました^^ ィよろんでー(なにが^^;)
芸術家系、学者系が没頭すると、色々と怖いエピソードを作りますよね^^;
葛飾北斎の家は、とてつもなく汚かったとも言いますし、なんかみんな色々とぶっとんでますね^^;
火事と聞けば、当然、暁斎は筆と紙を持ってダッシュですよ^^
第5話 業への応援コメント
生首拾って「捨ててきなさい!」と怒られる。
犬じゃないんだから……と思っていたら、「拾うた仔犬と別れるようで」って言ってますね(^^;
レオナルド・ダ・ビンチも解剖していましたし、絵を描く人の熱意はすさまじいものがありますね。
(先のコメント返信で……何やらかしたんじゃーい!と、気になっております(ΦωΦ))
作者からの返信
鐘古こよみ様
ご感想、ありがとうございます^^
両親の許可が出ていたら、生首に夏男と名前を付けて飼っていたというエピソードが生まれていたかも……、いや、無いな^^;
もう少し、落ち着いたら、近況ノートに書きます^^;
相変わらず、なにやってんだかというミスなのです^^;
第3話 蛙への応援コメント
このお話を読ませていただいて河鍋暁斎なるお方に興味を持ちまして、ちょこっとグーグル先生を開いてみたところ、いやはやこれはなんとも凄い作品の数々を残した絵師様だったのですね。
知らなかった自分が恥ずかしいです。
中でも動物の絵が多かったみたいですね。
猫や雉、象なんかも描いていたりして。
美術館もあるようですから機会があれば一度行ってみたいと思いました。
作者からの返信
那智風太郎様
こちらにもご感想、ありがとうございます^^
河鍋暁斎、インパクトのある人物ですよね^^; 作品も誰もが知っているというほど有名という訳ではありませんが、あれ、これ見たことがあるという感じが絶妙で良いと思っています^^
全15話、お付き合いいただければ嬉しいです^^
第2話 狂への応援コメント
開国後の日本人は西洋の文化を取り入れることにとても熱心だったと聞きます。
芸術だけでなく軍事や工業、全てにおいてそれだけ貪欲だったからこそ当時の日本は急速な発展を遂げたのでしょうね。
ですが同時にそれまでの日本独自の文化も守っていく必要があったと思います。
その担い手が作中のジョサイアやラフカディオ・ハーンであったところがちょっと皮肉に思えました。
作者からの返信
那智風太郎様
ご感想、ありがとうございます^^
幕末から明治初期は、遠すぎず、近すぎずの微妙なバランスの浪漫がありますよね。
城郭より身近に、当時の建造物に触れることもできますし^^
独特の世界観を枠の中で構築できる、素敵な時代だと思います^^
編集済
第15話 画狂への応援コメント
心に刺さる言葉がいくつもある素晴らしい物語でした。妖怪画、幽霊画を人々が見たがるのは、たしかに人間の業なのでしょうね。
人間の表と裏のおぞましい矛盾を描き出そうとする精神が登勢を傷つけてしまった。その絵を見た時の彼女の心情を思うと胸が苦しいです。
そのことを心から悔いながらも、役人を絵のみならず言動で風刺する暁斎先生。河鍋暁斎の生き様を最高の語り口で楽しませて頂きました。ありがとうございました。
※追記
もうあの拙作が、既に地の文がエッセイ寄りの回もある位なので…(^^;;
七倉さまに『リスペクト』が「衝撃・胸に残っている」と仰って頂けただけで充分に嬉しいです。ありがとうございました♪
作者からの返信
葵 春香様
ご感想、ありがとうございました^^
お登勢を責めるエピソードは創作ですが(実際は死に顔を見て、幽霊図を描いただけです^^;)、蛙、生首、火事、筆禍事件など、多くのエピソードは実話です。
なかなか強烈な人物で、楽しみながら書かせて頂きました^^;
最後まで読んで頂き、ありがとうございました^^
ちなみに葵様は、好きな曲をテーマとしたエッセイなどを書くご予定はありませんか? ^^;
「R&Bを胸に忍ばせて」で出会った、テレサ・フランクリンの「リスペクト」の衝撃が、未だ胸に残っています。