全編を通して迫力があって、しみじみと最後まで引っ張られました。
絵のために生首を拾ってくるエピソードとかも「さすがは画鬼」と思わせる感じで迫力がありましたし、喧嘩に加わることで体の中の骨の存在を感じ取るというのも、すごく納得させられる感じでしたね。
ジョサイア・コンドルと交流があったこととか、今まで知らなかった事実も知ることができましたし、ためになる知識も得られ、とても充実した読書となりました。
作者からの返信
黒澤カヌレ様
ご感想、ありがとうございます^^
過分なほどのお褒めの言葉に恐縮するばかりです。
そして素敵なレビューもありがとうございました^^
「画狂の人」は、ずいぶん昔に書き、カクヨムの毎日チャレンジに投稿するため、少し加筆訂正したものなのですが、思っていた以上に、多くの人に読んでいただき、嬉しい作品となりました^^
うぅむ、面白かったです!
お登勢さんのお話、はぁ、良かった(?)、流石に画狂いにも程がある(いや、本来際限無さそうですが)などと思ってたので一安心。
読みやすくって、ためになっちゃう。
素晴らしいお話をありがとうございました!!
作者からの返信
@hikageneko様
ご感想、ありがとうございます^^
お登勢さんエピソードの続きも読んで頂き、なによりです^^
なかなかインパクトのあるエピソードの多い絵師なので、書く方も楽しい河鍋暁斎でした^^ 楽しんでいただけたようで嬉しいです♪
編集済
心に刺さる言葉がいくつもある素晴らしい物語でした。妖怪画、幽霊画を人々が見たがるのは、たしかに人間の業なのでしょうね。
人間の表と裏のおぞましい矛盾を描き出そうとする精神が登勢を傷つけてしまった。その絵を見た時の彼女の心情を思うと胸が苦しいです。
そのことを心から悔いながらも、役人を絵のみならず言動で風刺する暁斎先生。河鍋暁斎の生き様を最高の語り口で楽しませて頂きました。ありがとうございました。
※追記
もうあの拙作が、既に地の文がエッセイ寄りの回もある位なので…(^^;;
七倉さまに『リスペクト』が「衝撃・胸に残っている」と仰って頂けただけで充分に嬉しいです。ありがとうございました♪
作者からの返信
葵 春香様
ご感想、ありがとうございました^^
お登勢を責めるエピソードは創作ですが(実際は死に顔を見て、幽霊図を描いただけです^^;)、蛙、生首、火事、筆禍事件など、多くのエピソードは実話です。
なかなか強烈な人物で、楽しみながら書かせて頂きました^^;
最後まで読んで頂き、ありがとうございました^^
ちなみに葵様は、好きな曲をテーマとしたエッセイなどを書くご予定はありませんか? ^^;
「R&Bを胸に忍ばせて」で出会った、テレサ・フランクリンの「リスペクト」の衝撃が、未だ胸に残っています。
コメント失礼します。河鍋暁斎という名前も知らなかったのですが、知識のない者にもすっと入ってくる語り口で、本当に興味深く、面白かったです。(倉敷で歌川国芳の美術館へ寄ったことがあり、そこからこの方に繋がるのもなんだか嬉しく感じました。)
カエル、生首、幽霊に風刺画、それぞれのエピソードが全部印象に残りました。常人ではない感性を持ちながら、厳しく現実を見据えて絵に落とす気概を感じます。こういうイラストレーターが現在にいたら、なんて想像しました。
読み応えのあるお話をありがとうございました。
作者からの返信
柊圭介様
丁重なコメント、ありがとうございます^^
そして、素敵なレビューまで頂き、ただただ感謝しております^^
倉敷の歌川国芳美術館に行かれたのですね。
「相馬の古内裏」や「大江山酒呑童子」を直にごらんになられたのでしょうか。うらやましい限りです^^
河鍋暁斎自身の人生そのものが華やかな絵巻物のようで、私は、ただ、それを追うようにして物語を作りました^^ 楽しい執筆時間でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
>幽霊図のモデルは、たしかに、お登勢さんであったようですが、よくよく聞くと、生前のお登勢さんではなく、亡くなった後のお登勢さんをモデルに描いたと言うことです。
(。´・ω・)ん? 13話を読み直してしまいました。私もお役人と共に騙されてしまいました。作り話だったのですね。
七倉様のお蔭で、河鍋暁斎について深く知ることが出来ました。ありがとうございます。完結お疲れさまでした。
作者からの返信
時輪めぐる様
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
緋雪様へのコメントにも書いたのですが
カエル大好き・ホント 生首事件・ホント 歌川国芳、喧嘩を見て描け・ホント
火事の写生・ホント 女中の尻追い・ホント 筆禍事件・ホント
皮膚病で一時釈放後、再度入牢、鞭打ち50回ホント
お登勢さん死後の写生・ホント……
腹に笑った絵・創作 暁斎への変名の意味・創作。
誇張して伝わったところもあるのでしょうが、こんな感じです^^;
なかなか恐るべき人物ですよね^^
楽しんでいただき、ありがとうございます
七倉さん、脱稿お疲れ様でした。
ひとつひとつのエピソードが巧みに活かされることで河鍋暁斎が歩んできた人生がそれこそ厚みを持って描かれているように感じました。
彼は狂っているように見せかけて実は当時最も冷静に世間を見つめていた人間の一人だったのかも知れませんね。役人を揶揄ったのも本当は猫も杓子もといった感じで西洋化を進めていく日本に対して警鐘を鳴らしたい、そんな思いもあったのかも知れないなと考えてしまいました。
遅まきながら読了して、本当に素晴らしい作品であると感服いたしました。
読ませていただきありがとうございました。
作者からの返信
那智風太郎様
那智さん、ごぶさたしています。
具合はどうですか? あまり無理はしないでくださいね^^
そして、ご感想、ありがとうございます^^
今回は、昔書いた、ちょっと今までと違った作品でした^^;
幕末から明治にかけては、色んな癖のある人々が出現し、調べると止まらなくなりますよね^^ 最後までお読み頂き、ありがとうございます。
あー、やっぱり怒られてる(^_^;)
でも、その理由が凄いですね。まるで、我が身と風刺画とが一体であると言っているよう。風刺画と言えど、ただ世の中を面白可笑しくからかっているわけではなく、その内にある覚悟が見て取れます。
登勢さんの幽霊画は、そういうわけでしたか。安心しました。もうちょっとで、暁斎を廊下に正座させるところでした。
「狂斎」から「暁斎」に名を変えた理由。それも、一つの風刺だったのでしょうか。
風刺しながらも、「こうありたい」「こうあってほしい」という希望が、まだ明けぬ闇の中に隠されていたのかもしれませんね。
面白く奥行きの深いお話でした。
イルカさんの筆力、尊敬しながら読ませていただきました。
ありがとうございました(*^^*)
作者からの返信
緋雪様
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
暁斎もあぐらをかいておりますw
この物語、
カエル大好き・ホント 生首事件・ホント 歌川国芳、喧嘩を見て描け・ホント
火事の写生・ホント 女中の尻追い・ホント 筆禍事件・ホント
皮膚病で一時釈放後、再度入牢、鞭打ち50回ホント
お登勢さん死後の写生・ホント……
腹に笑った絵・創作 暁斎への変名の意味・創作。
こんな感じです。
これはもう、暁斎自身が、一個の物語ですよね^^;
たくさんのご感想、ありがとうございました^^
河鍋暁斎は、西洋主義に寄り過ぎた政府に批判的な精神を持っていたのでしょうか。その真意を汲み取っているのが西洋人のジョサイアであるというのが、面白いです。
この後、二度の大きな戦争へ突き進む時代の流れを暗喩させるような終わり方でした。
余談ですが、たまたま大正9年6月は、既に亡くなった祖母が生まれた年月でした。ジョサイア・コンドルと入れ替わりだったとは……!
短いながらも骨太の筆致を楽しませていただきました♪
作者からの返信
鐘古こよみ様
ご感想、ありがとうございます^^
ダメ元で「埼玉文学賞」に出してみようかな……^^;
今、調べたら、今月末が締め切りでした……。
祖母様、なんという奇遇^^;
最後までお読み頂き、ありがとうございました^^
あああああああ、今再チェックしていたら
旧知である戯作者、仮名垣魯文から、って書いてました^^;
何年も前に書いた作品のため、すっかり忘れていました。
申し訳ないです_(._.)_
自主企画に参加いただき、ありがとうございました。
絵師メインの歴史ものって、珍しいので興味深く拝見させていただきました。
激動の時代を駆け抜けた絵師のドラマ、面白かったです。
作者からの返信
夢神 蒼茫様
ご感想、ありがとうございます^^
蛙やら生首やら、色々と逸話の多い絵師だったので、題材にしてみました^^
面白かったと言っていただき、嬉しいです^^