あの呉の知将、陸遜の最期を描いた物語

三国志というと劉備、曹操、孫権、諸葛亮、関羽などという英雄たちを思い浮かべる人は少なくないだろう。少し三国志を知っていれば一度は耳にしたことのある呉の知将「陸遜」。だが、彼の最期を知る人は少ない。
本物語は「さいかわ葉月賞」というテーマが設けられた自主企画に寄せられた作品だった。そのため、テーマである「夏」と物語をリンクさせなければならなかった。
誰が陸遜の最期と「夏」を連想しただろうか。
三国志ファンならもちろんのこと、三国志を知らない人であっても読んでいただきたい一作である。陸遜の最期を知ってから、陸遜という人物がどんな漢《おとこ》だったのかを知るのもまた面白いかもしれない。