暗闇の中で見つけた、小さな友だちの優しさ。ホラーだけど、心温まる物語。

この作品は、屋根裏部屋という閉ざされた空間での不思議な体験を通じて、子どもの孤独や恐怖、そして友情を描く物語です。主人公が閉じ込められた暗闇の中で出会う小さな女の子との交流は、読者に深い感動を与えます。
特に、主人公が泣かなくなった理由が「お友だちができたから」という点が、しまこワールドらしく心温まると同時に切なさを感じさせます。この視点が、とても良いです。
また、母親の視点から描かれる後半部分では、親の不安や子供を守りたい気持ちがリアルに伝わってきます。ホラー要素を含みながらも、優しさがほんのりと心に残る物語です。ありがとうございました。