大事なオンナに尽くすことがそんなに悪いことなんか？

　ある村に封じられていた神的存在「めんくいさま」が、一人の男により解き放たれた。

　日本じゅうの人間がたちまち、めんくいさまの餌食となっていく。

　取調室でその男が述べるのは、あまりにも惨たらしい愛の記憶で……

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　とても怖い話だった。

　圧倒的存在のめんくいさまの魅力、それに取り憑かれた男の行い。
　崇拝や畏怖でなく、こういった形で目を背けたくなる事態を起こすとは。

　心から解したくないのに、なぜだか分かってしまう罪なホラーでした。