思い出というのは、どうしてこうも染まりやすいのか。
- ★★★ Excellent!!!
これを読むとあなたは少なくとも3回は驚くだろう。
1回はあまりに解像度の高いノスタルジーに。
1回はあまりに自然な場面転換に。
そしてもう1回は……
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「結末はホラー」と書いてあるのだから、重々分かってはいたはずなのだ。
そうなりそうな描写も記載されていたのも分かっていた。
しかし、読み終えた私の心境ははっとしたような(語弊を恐れず表現するなら「あ、これはまずい」と思うような)不意をついた驚きがあった。
まるで幻想的な景色に見とれて突き進んだ結果、すっかり真っ暗になった森の中、ひとりぼっちできょとんと佇むような気分であった。
最初から最後まで素敵な作品だった。