独特なテンションで描かれるハイプな作品


 超満員の電車で死にかけていた僕の寿命は、
 小さいトラブルとそれに付随する極大トラブルによって加速度的にすり減っていく。

 明らかにヤバいのに止まらない、制御不能のスキー板に乗ってる気分になる一作。



 何だろう。
 こういうノリをそつなく書ける人と、一生書けない人がいるのは分かる。
 私は後者だ。

 音楽、洋楽に造詣が深い、というより正しくノれる人なんだろう。

 その展開の駆け抜け方、ハイプな感じがとても魅力的だった。
 すべてが過ぎ去った、ライブの後の一抹の寂しさも含めて。