たとえ脳がとけてしまっても、あのやわらかな微笑みをどうか忘れないで

切なくも儚い実話です。

昼間なのにカーテンを閉め切った仄暗さの中で、快への誘惑にとけるように求める脳と心。

やめたいけど、やめられない……
依存性に駆られた未成年の身体は蝕まれ、どこか退廃として虚ろで、重たい影を落とすよう。

たとえ、シンナーで脳が侵されたとしても、もう金輪際会えなくなったとしても、私に微笑みかけてくれたあのときの優しさを忘れないでほしい。

たとえ、身体が蝕まれてしまっても、心まではどうか、どうか……ただそれだけを願ってやみません。

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