サーフィン仲間の男性二人の物語で、「成人男性を人魚と呼ぶなんて……」と思うのですが、最後まで読むともう人魚なんです。海に入りたい人魚を陸に引き上げる話で、「人魚」が一体どんな存在なのかというのを考え始めると止まらなくなります。「人魚って人間を海に引き込む魔物のはずなんだよな……」というのも相まって、更に二人の絆がぎゅっと詰まってくるところが良かったです。お盆の時期に読みたい作品でした。
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